♯76 就職・転職候補に⁉️ 火力発電所のお仕事について(仕事・待遇編💴)

仕事(転職)
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こんにちは〜🌈   ゆるです😊

今回も、火力発電所に関係する話を記事にしたいと思います。

今回の記事は、実際に働いている発電室の仕事(運転監視業務など)に関する内容や、待遇(給与など)について簡単に紹介したいと思います💻

なお、記事の一部に主観が含みます。

◇ 記事のターゲット ◇

 ・火力発電所の仕事に興味がある方

 ・運転監視業務 , 中央制御室の仕事に興味がある方

 ・就職活動 , 転職活動をしている方

1.火力発電所における発電室の1日の流れについて

(1)昼勤務(08:00 〜 20:00)

(a)08:00 〜 08:15 業務引継

業務引継は、休み中にあった出来事(不具合や継続している作業)を確認する業務です。

(交代勤務者の情報共有が目的です。)

引継ぎミスがあると、その日の作業が遅れて他の部署にご迷惑をかける場合もあるで、確実に引継ぎます。

因みに、引継内容を理解するためには、設備の知識や運用を理解していないとさっぱり分からないので、入社時は特に苦労します😓

(b)08:15 〜 12:00 監視業務 + 巡回業務 , その他の業務

・監視業務

監視業務は、中央制御室内の専用の画面を見て発電所内の設備を遠隔監視する業務です。

その画面には、各設備の図(系統図)と機械が運転していることを示す数値(電圧・電流など)がたくさん表示されています。

設備に何か異常があれば、警報でお知らせしてくれます。

・巡回業務

巡回業務は、発電所にある設備や機器を実際に見る業務になります。

中央制御室では分からない機械からの異音・異臭などを確認し、必要に応じて現場の計器を記録します。

・その他の業務

その他の業務は、使用している薬品の補充や機械の切替作業など多岐に渡る業務です。

また、保修室と連携してする作業もあり、時間調整が必要になることも🤔

(c)12:00 〜 13:00 休憩

この時間でお昼ご飯を食べます🍱

特に行動制限はありませんが、トラブル(設備の異常など)に備えて、専用の携帯電話や無線などを所持します📱

(d)14:00 〜 20:00 監視業務 + その他の業務 + 休憩(夕方)

この時間帯は、午前中にできなかった業務を中心に、設備の点検作業や運用の見直し , 調査 , 勉強会などを実施しています。

また、社内メールの確認などをしています。

(業務以外に、出張 , 研修 , 健康診断 , 業績考課 , 年末調整などがあります。)

(2)夜勤務(20:00 〜 翌8:00)

(a)20:00 〜 20:15 業務引継

昼勤務と同様です。(原則、夜勤務に作業がないように調整します。 / 人員が少ないため)

(b)20:15 〜 24:00 監視業務 + 巡回業務

昼勤務と同様です。

昼勤務の記録と比較しながら、設備における異常の有無を確認します。

(c)00:00 〜 02:00 監視業務 + 提出書類の確認業務

提出書類の確認業務は、その日の運転状態が網羅されている記録表が印刷されるので、異常な数値がないか , 運転管理値を逸脱している計器はないか などを確認します。

この業務も、専門的な知識や設備を理解していないと難しい作業になります。

(d)02:00 〜 04:00 休憩

この時間で仮眠する人もいれば、ガッツリ夜食🍜を食べる人も、、、😆

(僕は、仮眠派ですww)

(e)04:00 〜 08:00 監視業務 + その他の業務

その他の業務として、前日にあった業務などの作業実績を作成します。

睡魔と闘いながら、最後の力を振り絞ってまとめ上げます😅

こんな感じで勤務を熟していきます🏭

(3)勤務サイクル・有給休暇について

(a)勤務サイクル

 ・一般的な勤務サイクル(8日 : 1サイクル)

  昼勤務昼勤務指定休夜勤務夜勤務明け日指定休指定休(昼勤務へ)

 ・変則勤務(代勤など)

  昼勤務昼勤務指定休夜勤務夜勤務夜勤務明け日指定休(昼勤務へ)

  (この場合は、時間外手当や別の日が指定休(振休)扱いとなります。)

★ 有給休暇を活用すれば、少ない日数で連休にすることができます🤔

(b)有給休暇について

 ・最大取得日数 : 40日 / 1年 〜 2年間有効 (自身の場合)

一般的に、毎年4月1日に自動更新され、取得日数は勤続年数によって異なります。

実例になりますが、年間で15日分の有給休暇を使用した場合で自動更新があると、5日分が消滅して、その年度から2年間有効の有給休暇 : 20日分が付与されます。

前年度から付与されている有給休暇(20日分)を使っていなければ、最大40日分の有給休暇を使えることになります。

 



2.給与や賞与(ボーナス) , 昇給について

注意 : 実際の数値ではありません

(待遇は、面接や実績などで総合的に判断されます。)

(1)給与について

(a)職務給

職務給は、本給のようなものです。

自身は、人事担当の方と面談時に提案されました。(転職で入社したため)

主に、職歴(前職でどんなことをしていたか)を詳細に聞かれ、その後に決まったかたちです。

既に、5年以上経過していますが、「職務給」が上がることはなく、固定されています😳

(b)能力給

能力給は、昇格 , 国家資格の取得や、業績考課(個人目標)に対して一定の成果があれば、昇給時に増えるものです。

明らかに成長性が認められない人は、昇給しないことも、、、😱

会社によって給与システムは異なりますが、自分が働いている会社は、この能力給を上げるために日々、頑張って働いている感じです🧐

自身の会社では、「職務給」+「能力給」の合算が、一般的な本給となります。

(c)交通費

交通費は、通勤に必要な自動車のガソリン代や電車代などが含まれる手当です。

(d)引継手当

引継手当は交代勤務者限定の手当です。

交代勤務者は、勤務時間後に業務引継ぎをします。(次の交代勤務者への報告業務です。)

この時、勤務時間外で業務しているということで、勤務日数に応じて手当が支給されています。

(e)夜勤手当

夜勤手当は、その名の通り夜勤務の時間帯に発生する手当です。

倍率は会社によって異なりますが、時給(本給 ÷ 日数) × 0.5倍 〜 1.0倍が支給されます。

(f)その他の手当

その他の手当として、

 ・時間外手当

 ・国家資格取得に伴う報奨金

 ・特別手当(年末年始に出勤した場合の手当など)

 ・出張精算(日当など)

があります。

★ 交代勤務者の給与(イメージ) ★

【例】交代勤務者 / 経験・資格なしの場合

【例】交代勤務者 / 経験・資格ありの場合

★ 交代勤務者ではない職員は、「夜勤手当」がない代わりに、能力給が高く設定されています。

★ 総支給額は、個々の能力や地域によって異なります。

(2)賞与(ボーナス)について

賞与は、夏(6月)と冬(12月)の2回支給されています。(2021年実績)

賞与の倍率は、個々の業績考課の成果で変化します。

一般的には、本給の1.2倍 〜 2倍の間で支給されます。

(3)昇給・昇格について

昇給・昇格は、年に1度あります。

事前に上司から個別に呼ばれ、直近1年の勤務態度や実績・成果などを考慮して昇給額が伝えられます。(その月の給与明細にも反映されます。)

著しく成長していない場合は、昇給はないらしいと聞いたことがあります😱😱

(実際のところは、不明です😅)

 



3.発電室における難しい業務 3選

(1)所内単独運転時の対応(送電線事故に伴う対応)

所内単独運転は、発電した電気を送っている送電線の事故や落雷の影響で停電することによって起きる事象です⚡️⚡️

この時発電所では、作った電気の内、施設内で運転している設備にのみ電気が供給される状態になります。(発電された電気は送電線へは送れずに、所内負荷のみに使用されている状態)

この状態を所内単独運転と言います。

因みに、所内単独運転ができない発電所は、全停電となります。(送電線の復旧待ちとなります💡)

難しい業務に挙げたの理由は、膨大な確認作業です。

発生直後は、発電所内の機器が一斉に作動するので、それが正常な動作か , 異常な動作かを瞬時で判断する必要があります。(終始バタバタです😅)

また、頻繁に発生する事象ではないことも理由にあります。

発電所地域に雷警報が発令されていると、胸のドキドキが止まりませんww😅

(2)発電所内の火災・地震対応(自然災害に伴う対応)

特に地震対応は、発電所内の被害が想定できないため、その都度適切な判断を迫られる非常に難しい業務になります。

個人的には、「最善を尽くし、被害を最小限に抑える答えがない業務」として位置付けています。

なってみないと分からない業務です🤔(備えておくしかないと考えています。)

(3)定期検査の対応(発電所の点検作業)

定期検査とは、発電所の大規模な点検(設備の分解・整備など)を意味します。

発電室では、発電所の稼働を止めて、定期検査した後に再稼働していく作業があります💡

この作業は1年に一度と少なく、かつ運転操作がたくさんあるため、専門知識がないとめちゃくちゃ大変です😱

また、他の部署と調整事項もあるので、専門知識の他に資料作成能力やコミュニケーション能力も必要になってきます。

4.実際に働いてみて感じたこと

自分は現在「発電長」と言う役職を頂いています。

(一定の裁量権がある役職です。)

発電所で働いて思ったことは、普段電気を作って発電している時に必要な知識は少なく、上記に挙げたような突発的な事故対応などに備える知識がたくさん必要な印象です。

うまく説明できませんが、発電所の知識を100%とすると

 ・発電所が安定稼働している時に使う知識 : 20%

 ・突発的な事故 , 故障時 , 調査などに使う知識 : 80%

  (日頃は使わない知識です。)

みたいな感じです。

記事内に「専門知識」と記載していますが、そのほとんどの知識は緊急時などに役立つものだと思っています。

今では役職をもらってますが、入社直後は覚えることに苦労しました。(原子力⇨火力へ)

でも、諦めず勉強したことで、年々楽になっていきました。(精神的に😄)

発電所は、「はじめに苦労して楽になるか」「楽をして後で苦労するか」で大きく変わると考えています。

「楽」というのは、仕事をサボれるという意味ではなく、精神的なストレスや任される業務負担を軽減するという意味です。

皆さんは、火力発電所へのイメージはどう映りましたか❓

「へー⁉️そんな仕事があるんだ🤔」と思ってもらえたら幸いです😊

 



最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊

何か一つでも参考になれば幸いですww

いつも、「ゆるさんのブログ」を応援して頂き、ありがとうございます😌

皆様のおかげで、少しづつ本サイトが認知されるようになってきましたww

今後もボチボチ頑張っていきますので、応援の程、宜しくお願い致します🥺

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それでは、また次の記事で

今日も充実した1日を🌈

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