♯70 【資格】第一種電気工事士の試験概要と勉強方法について(参考)

仕事(転職)
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こんにちは〜🌈  ゆるです😄

今回は、一般家庭から大型施設まで幅広く電気工事が出来る国家資格「第一種 電気工事士」について紹介します。

僕自身は、高2年で第二種電気工事士を取得し、高校3年生で第一種電気工事士を取得しています。

(現在は、電気工事士の実務経験がないため、第一種電気工事士は「合格証」となります。)

なお、本記事には「一般社団法人 電気技術者試験センター(https://www.shiken.or.jp)」内の画像を一部引用しています。

◆ 記事のターゲット ◆

・第二種 電気工事士を取得して、「第一種」を検討している方

・電気科の高校生の方(電気関係の企業に就職を検討されている方)

・電気工事士に興味がある方

・第一種電気工事士を受験される方

1.国家資格「第一種 電気工事士」について

(1)電気工事士の概要について

電気工事士は、社会経済の基盤となるインフラ(電気)として活躍しています。

電気工事士の資格を保有することで、一般家庭から大型施設の電気配線工事の仕事に就くことができ、不況に強く、安定した収入を得ることが出来る職種の一つと言われています。

また、電気工事士の仕事は、取扱いを間違えると大変危険な電気を取扱うため、有資格者(第二種)や、有資格者でかつ一定の実務経験を積んだ人(第一種)のみが、実務作業を許される「独占業務資格」の一つとなっています。

(2)電気工事士の適用範囲について

(a)電気工作物について

電気工事士では、電気工事を行うことができる施設が、法令によって2つに分かれています。

・少し詳細に書くと、自家用電気工作物には、発電所や送電・変電所が該当する事業用電気工作物と、学校や病院などの大型施設が該当する自家用電気工作物に分かれます。

・第一種電気工事士は、自家用電気工作物の最大電力 : 500kW未満の施設の電気工事の施工が可能です。

・該当法令として、電気事業法 第2条 第1項や電気工事士法 第38条 第1項などに記載があります。

(b)電気工事士の適用範囲について

・第二種電気工事士と比較して、一般電気工作物の範囲が広範囲となり、一部の自家用電気工作物の工事まで出来ることが分かります。

(c)第一種電気工事士の範囲外の作業について

送電線や変電所、発電所など、最大電力 : 500kWを超える施設で電気工事を行う場合は、その施設で任命されている「電気主任技術者」の指示に従います。

(3)第一種 電気工事士の平均年収について

さて、気になる電気工事士の年収を公開します⁉️

と言っても、以下の情報は知合いから聞いた情報であるため、参考程度でお願いします😌

(数年前にあったとある飲み会でのぶっちゃけトークより😅)

皆さん共通して、「高年収ではないけど、安定した収入と不況に強い職種だから、安心して生活出来るよ〜😄🍺」と言っていました。

僕も電力会社に勤務しているので、不況に強いという気持ちはよく分かります🤔

談笑の中で、、、

Aさん「来年から、一つ上の役職に就くので収入面も期待してます😆」

Bさん「現場監督の回数が増えて、収入もいい感じに増えてきたよ😊」

Cさんに至っては「ゆるちゃん電工一種受かってるの⁉️うちに来ないかww🤫」と交渉してきました😅(高校卒業から実務経験が全くないので、丁重にお断りをしましたが、、、💦)

電気工事士は、毎年の給与が爆発的に増える職種ではないものの、受注件数を増やし、実績と経験から顧客を着実に増やしていく堅実な仕事だなぁ と改めて感じました🤔

また、話を聞くと、年収は30歳を境目にぐんと上がる傾向にあり、現場監督などの仕事が増えるそうです。(絶対ではありません😌)

少し脱線したので、話を戻します😌

 



2.第一種 電気工事士の試験概要について

(1)試験日程について

・本年(2022年 現在)の電気工事士試験は以下の通りです。

・試験会場 : 47都道府県(複数開催 : 有)

(2)試験範囲と合格基準について

(a)筆記試験の範囲と合格基準について

筆記試験は、マークシートを使った4肢択一式の50問となっており、1問=2点として100点満点中60点以上で合格となります。

 ・電気に関する基礎理論

  電流・電圧・電力 , 直流・交流電気などの基礎理論 , 導体・絶縁体 , 電気回路の計算

 ・配線理論 , 配線設計

  配電方式 , 引込線 , 配線

 ・電気応用

  照明 , 電熱 , 電動機応用

 ・電気機器 , 蓄電池 , 配線機器 , 電気工事用の材料及び工具並びに受電設備

  各構造・性能及び用途 , 材料の材質・用途 , 工具の用途 , 受電設備の設計・維持及び運用

 ・電気工事の施工方法

  配線工事・電気機器及び配線機器の設置工事の方法 , ケーブルなどの取付方法 , 接地工事の方法

 ・自家用電気工作物の検査方法

  点検・導通試験・絶縁抵抗試験及び絶縁耐力試験・接地抵抗測定・継電器試験・温度上昇試験

  の方法 , 試験用器具の性能及び使用方法

 ・配線図

  配線図の表示事項及び表示方法

 ・発電施設 , 送電・変電施設の基礎的な構造及び特性

  発電施設 , 送電・変電施設の種類などの基礎的な事項

 ・一般用 , 自家用電気工作物の保安に関する法令

  電気工事士法 , 電気事業法など

(b)実技試験の範囲について

実技試験は、「公表問題(10種類)」の中から1問出題され、試験時間は1時間です。

(受験当時にはなかった制度で、平成18年以降から導入された制度です🤔)

★ 未完成や配線ミスはもちろんのこと、試験中に電工ナイフなどでケガをした場合も、不合格になるので注意が必要です。

◆ 公開問題(令和3年の場合)◆

(3)令和3年の公表問題について(一部抜粋)

(a)筆記試験

 ★ 計算問題

【解説】必要な公式 : P=√3VI cosθ(暗記)

 ・P=1.73 × 200V × 10A × 0.80

   =2768w

 ・効率が90%なので「2768w × 0.90」となり、「2491.2w」になります。

  ⇨ 単位は(kW)なので、「2.4912kW」に変換します。

 ◆公式を覚えずに、文章の通り計算すると、約1.44kWになります。(√3がないため)

 (この場合、「ハ」が答えです。)

 ★ 写真問題

 ・サージ用防護デバイス : SPD(落雷から電気機器を保護する役割があります。)

  (この場合は、「二」が答えです。)

引用先 : 株式会社 昭電(SHODEN)

(b)実技試験

  公表問題(No.1) / 配線図

  解答(No.1)

(4)合格率について

(a)直近の合格率

 ⇨ 第一種電気工事士の免状取得率は、平均して約30%台で推移しています。

 ⇨ 筆記免除者(昨年の筆記合格者)が混在するため、正確な合格率ではありません。

特に、実技試験では、第二種電気工事士を取得して実務経験を積んだ方が受験するため、合格率は高めとなっています。

また、実務経験ない高校生も、学校で公表問題(図面)を何度も練習出来る時間があるため、経験不足をカバーすることが出来ます。

(b)受験当時の合格率(余談)

・筆記試験 : 合格率 約43% / 実技試験 : 合格率 約73% / 当時の合格率は、約31%でした。

 



3.試験勉強について

◆ 第一種 , 第二種 電気工事士の試験対策 ◆

 ・筆記試験 : 過去の公表問題(数年分)を2 , 3周する。(1周目はしっかり調べ、理解する。)

 ・実技試験 : 配線図の解読を優先し、廃材などを活用して練習する。

(1)第二種 電気工事士の場合

 ★ 筆記試験(3ヶ月)

  ⇨ 試験日 : 3ヶ月前 〜 2ヶ月前までは参考書のみ(週 2時間程度)

  ⇨ 試験日 : 2ヶ月前 〜 試験前日 : 過去問 3年分(2周) + 計算問題などの解説(先生主導)

  ⇨ 筆記試験 : 合格 (公表問題をベースにした類似問題が8割程度ありました。)

  参考書 : 学校推奨の参考書(書店や通販で購入可能なテキスト) , 過去問 : プリント

 ★ 実技試験(筆記試験から2ヶ月後に試験があります。)

  ⇨ 合格している前提で、毎週1回(実技模擬試験 : 2回)を実施しました。

  ⇨ 工具の使い方 , 配線時の注意事項 , 図面の解読方法などを学習します。(当時)

  ⇨ 最終的には、課題の図面を30分程度で完成させるくらいになりました。

  ⇨ 実技試験 : 合格 (課題の配線図より簡単な問題が出題され、怪我なく30分ほどで完成)

(2)第一種 電気工事士の場合

 ★ 筆記試験(6ヶ月)

  ⇨ 試験日 : 6ヶ月前 〜 2ヶ月前までは参考書のみ(週 2時間程度)

  ⇨ 試験日 : 2ヶ月前 〜 試験前日

    過去問 3年分(3周) + 計算問題などの解説(先生主導)

  ⇨ 筆記試験 : 合格(公表問題をベースにした類似問題が7割程度ありました。)

    参考書 : 学校推奨の参考書(書店や通販で購入可能なテキスト) , 過去問 : プリント

 ★ 実技試験(筆記試験から2ヶ月後に試験があります。)

  ⇨ 第二種と同様

  ⇨ 実技試験 : 合格 (課題の配線図に似た問題が出題され、怪我なく40分ほどで完成)

 【注意】免許の発行には、交付から実務経験(3年以上)が必要です。

 (未習得期間中は、一部制限があります。)

 



最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊

今回は国家資格にあたる第一種電気工事士について紹介しました。

当時を振り返って一番きついと感じたことは、筆記試験の合否が分からないまま、実技試験の対策をしていた時です。(結構、不安になりました😅)

難易度としては、実務経験者やある程度電気に関する知識を持った方が受験するため、合格率が高い時もありますが、決して簡単な試験ではありません。(第二種 : 50% / 第一種 : 30%)

また、実技試験は練習がカギになります。(当時も、試験会場で試験時間内に終わらなかった人や電工ナイフで手を怪我した人が数名いました。)

しっかり対策をされてから、試験に望まれて下さい😌

何か一つでも参考になれば幸いですww

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それでは、また次の記事で😌

今日も充実した1日を🌈

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